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天然皮革について…

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靴を買って間もなく、つま先が裂けてしまいました。歩いていて物にぶつけたのは自分ですが、安い商品ではないし、こんなに簡単に破れるなんて…納得ができません。この革は不良品として販売店にクレームできるでしょうか?

「買ったばかり…」お気持ちはよく分かります。でも、誠に残念ですが、不良品としてクレームというのは、無謀な理屈です。少し、辛口な回答になりますが、これを読まれる皆様の今後のために、参考にしてください。

近年、類似するクレームが多くなっていると聞きます。私たちが、非常に遺憾に思う社会現象の一つです。
まず、天然皮革(本革)製品を全く分かっていないようです。
もし、「安くて、丈夫で、長持ちだけ」がご希望なら、ビニール靴やゴム靴、合成品を選ぶべきです。天然皮革製品は、そのすべてが「目的を持って」造られていることを知ってください。

例えば、登山靴やエンジニアブーツが、肉厚で硬く、丈夫に造られているのは、「ケガを防止するため」に…。海兵隊の革ジャンパーは、戦闘の中で「身を守るため」に…造られています。
一方では、スーツやドレスに装う靴は、「品位を高めるため」に…個性的でデリケートに造られ、カジュアルにはソフト感や通気性、軽量で機能性を目的に…等など、それに使用する「革の種別」も様々なのです。

北海道ではこんな例もあります。寒冷地ならではの製品もありますが、所詮、天然の革ですから、雪や氷が融けた水溜まりの中をじゃぶじゃぶ歩いたら、革は悲鳴をあげます。ちょっと昔まで、北海道の私たちは、冬にはゴム製の長靴を履くのが大半だったのに、今は豊かになったのでしょうね。“ゴム長”は、殆ど姿を見ません。

もし、あなたに勇気があったなら、一度、天然皮革の靴に、カッターなどの金属やガラスの破片で、引っかいてみてください。どんな革製品でも、そんなことをしたら「表皮」を裂き、「真皮」がむき出す現象になるでしょう。
また、例え防水剤を使用しても、水の中に入った革靴は、必ず、縫製穴やソールの接着面から浸み込みます。

天然皮革製品は、本物だからこそ価値があり、本物だからこそ、その「基調や個性」に満足を得る逸品なのです。
「もっと革のことを知って欲しい」、「もっと大切にして欲しい」、これは私たちの願いでもあります。
※万一、予期せぬダメージが発生した時こそ、当社にご相談ください。