革製品の基調や個性を
「保護 / 維持 / 復元 / 再生」
させるのが当社のテーマ
キャメル・プランニング社は…
天然皮革製造の特殊資材部門…
天然皮革の化学治療部門…
革製品の洗浄部門…
革製品の染色補正部門…
製造工程の仕上げ部門…
以上の各専門技術を駆使して開発した
プロフェショナル・レザーアーティストです。
天然皮革の素晴らしさ、そして難しさ…。
技術開発のルーツ
1973年: 「ランドセルのキズを直してくれますか?」
私たちの親会社(クリーニング業)で当時、業界では初めての「革靴、ブーツ」のクリーニングを開始した頃の出来事です。
お得意様の小学1年生の子供が、泣いて帰って来たと言うのです。友だちのいじめに遭い、まだ新しいランドセルに大きな傷が…。
「なんとか成りませんか?」と、お母さん。当時の社長(現会長)は、泣きじゃくる子供に向って、「大丈夫だよ!直して上げるからね。」と言って引き受けることに…。
但し、当時の仕上がりは決して誉められたものではありませんでした。いま想えば…、それが、キャメルプランニングの技術開発の原点になっています。
信頼できる材料が見つからない。失敗と挫折から、
「本物」への挑戦へ。
私たちは当時、 「田舎は大変なんだねえ。靴まで洗うなんて…」と、大都市の同業者に笑われたものです。
その大多数が振り向きもしなかったこの発想は、最近になってから全国に普及し始めています。日本の「使い捨て文化」に大きな変化が訪れ、不況の渦中にあるクリーニング業界が、新たな需要としてサービスを始めたようです。
しかし、私たちは当初から、「革を洗うことはプロ」でも、無限にある革製品を熟知していた訳ではありません。
様々な革のダメージや補色など、悪戦苦闘の毎日でした。
革製品の奥深さを知り、それは好奇心と探究心へと進化して行きました。
「革専門」と自称する、「単なる塗装」の台頭に
大きな疑問を感じ…。
21世紀になってある時、同業者から「凄いサービスを開始したので見学に来て!」とのこと。しかしその実態は、何十年も前に、私共が手掛け一度は挫折もした「靴を丸洗いして、単純なラッカー塗装をする」という技法でした。
これを機に、調べてみると、「革専門」と称するリメイク業者が、いつの間にか国内に数社有ったのです(現在は数千店に)。
私たちは、その技術と品質を確かめるために、実際に革製品を依頼したり直接会社を訪ねて対談し、技術的な説明を求めて来ましたが、無限にある革製品の素晴らしさや難しさを、本当に知る業者は、存在していなかったことに、大きな疑問と失望を感じたのです。
世界最大の化学薬品開発企業との運命的な出会い。
私たちが目指していた本物への挑戦…。
「革の復元なんて不可能だ」と言われながらも、毎日革と向き合い、求めていた夢と可能性への追求が、運命的な出会いを与えてくれました。
それは、スイス、ドイツから発祥し、ヨーロッパは勿論世界数十カ国に支社を持つ、スペシャリティー・ケミカルの開発供給企業。革製品の製造シェアで大半を有する世界最大の企業です。
当時、キャメルプランニングの考え方(事業理念)や過去の経緯は、「世界にも前例が無い挑戦だ」として、驚嘆していただきました。
当社は将来的に、皮革業界全般に対して、良い相乗効果を与える可能性があると期待され、禁断の製造業界に飛び込み、ケアサービス業としては国内で唯一、全面的な協力を受けて研究を再開。
現在まで、多数の独自技術を開発することができました。
名誉なことですが、私たちは今、関係企業、製造、販売など各方面から、高い評価を頂いています。
不可能と言われてきた事を、可能にする…
その試練と挑戦は無限。
天然皮革には、無限と言われるほどの多種多様な製品が造り出されています。
材料となる原皮の種類には、牛皮だけでも多種あり、年齢や成育過程などで等級もあります。さらに、なめしの種別、分類による種別、仕上げによる種別。
これ等は全て、「どんな商品を開発するのか?」という企画から始まり、次々新しい製品が造られて来ました。
どの製品にも個性があり、逸品としての価値があります。だから、高額商品として然るべきなのです。
その無限にある一つ一つの基調や個性を、より忠実に守りながら、ダメージを修復して、お客様に喜んでいただこうという、当社のコンセプトは、すでに「従来の常識」を超越した挑戦であり、今後も続いて行く挑戦です。